Senior

先輩医師より

准教授
木村亜紀子先生
木村亜紀子先生
出産後に復帰したときには「絶対に無理だ」と思ったのがうそのように、悩みながらも楽しく仕事に励んでいます。頑張ってきて本当に良かったと日々思っています。頑張ってこられたのは娘のおかげでもあり、患者様のおかげでもあります。沢山いる医師の中から私に任せてくださって有難う、手術させてくださって有難うと患者様に感謝する毎日です。
兵庫医大には各専門分野に、その分野に精通したスペシャリスト・職人がいます。私たちの医局は決して大きくはありませんが、決してよそに負けてはいません。私たちのところに来て頂ければ、眼科の王道で教授の専門分野でもある網膜硝子体・ぶどう膜分野だけでなく、角膜、白内障、緑内障、そして他大学では学ぶ機会の少ない小児眼科、神経眼科(私の専門です)も職人から学んで頂くことができます。
結婚・出産後も仕事を続けたいけれど、将来が不安で悩んでおられる女医さんも歓迎いたします!私も五味教授も結婚・出産・子育てを経て医師という仕事を続けてきました。私たちの教室は子育てママに非常に優しい教室ですが、男性陣も大変家族を大切にしており、その姿は非常に微笑ましいものがあります。奥様の出産の立会い、子供たちの運動会、授業参観など仕事を調整して参加されています(あまりに日焼けして出勤されるとドン引きですが・・)。男性も家族を大切にする、それは非常に大切なことです。若い世代、独身貴族の先生方に、負担が偏らないようにとの配慮も決して忘れてはいません。どの世代も男女を問わず専門性を高めて協力しあい、プロフェッショナルな集団でありたいと願っています。
2016年、兵庫医大は五味先生を主任教授として迎えました。眼科の王道である網膜の分野で兵庫医大が活躍できる日が来たことを大変うれしく思っています。そして、若い先生方にも、家庭を大切にしながら、職人として認められる医師になるやりがいを知ってもらいたいと願います。医局員一同、大歓迎してお待ちしています!
講師
田片将士先生
田片将士先生
兵庫医大眼科学教室はアットホームな雰囲気があり、困ったときにはいつでも誰でも相談に乗ってくれるという医局です。昨今の医学は日々進歩を遂げており、高度で専門的な診断・治療が求められる場面に出くわすことは珍しくありません。眼科の各分野の専門医どうしの連携プレーが重要となります。当教室では、日常診療での難局を個々人が抱え込むことなく、皆で相談しながら連携して解決していっています。日頃の親密で協力し合える雰囲気が、真価を発揮することになります。
日常診療以外の臨床・基礎研究に理解がある医局でもあります。診療に真剣に取り組むと必ず疑問にぶつかります。成書や論文などを調べても、正しい答えにたどりつかないことは珍しくありません。そのような時に自分なりの仮説をたて、その仮説が正しいのか間違っているのか検証するということが研究だと思います。大学院は仮説をたてそれを検証する過程を系統だてて学べる場です。
私の場合は、いまだに克服できない疾患がいかに多くあるのかということに衝撃を受け、一度失われた機能を再生させて根本治療をめざす再生医療という分野に興味を持ちました。そして大学院に進み、本学の先端医学研究所神経再生研究部門で、中枢神経における神経幹細胞についての研究を行いました。基礎研究を通して新たな知見を導き出すことの面白さに触れることのできたよい機会だったと思っています。
研究成果は当然ながら広く発信したくなります。当教室は学会への参加を積極的に奨励しています。国際学会へ参加するメリットとして、自分の発表に対して世界的な視点で意見をもらえること、本邦ではまだ導入されていない最先端の医療や新たな疾患概念に触れることができることなどがあります。その分野での世界的なオピニオンリーダーの最先端の発表を生で見聞きしたり、高名なDrを直に見たりした時は感動します。また自由時間での観光や食事などその国独特の文化を楽しむといった国際学会ならではの楽しみもあります。一生に一回しか行かないかなというようなマイナーな開催国だったりするとそのような機会は更に貴重なものとなります。
最後に、臨床現場では自分の思った通りに行かないことや悩むことも多くありますが、だからこそ気軽に相談できる仲間がいて、リラックスできるアットホームな風通しの良い環境で研修するということが良いのではないでしょうか。兵庫医大はそれができる医局だと思います。
講師
荒木敬士先生
荒木敬士先生
学生時代、アジアが好きでバックパッカーとして何度も訪れているうちに、アジア独特の人間らしいシンプルな生活や熱気ある市場、そこを行き交う人々に魅了されるようになりました。仕事を通じてもまた来てみたいと思っていたところ、アジアの国々で無償で白内障手術を行うアイキャンプという活動があることを知りました。日本では当たり前のように治療できる白内障ですが、世界には適切な医療を受けることができないために社会的失明となる方が少なくないのです。アイキャンプに参加したい!という強い思いと、眼の中に広がる小宇宙のような眼底や白内障、硝子体手術を見たときの感動が決め手となり眼科医となることに決めました。経験を積み3年前からアイキャンプにも参加するようになりました。チベット語やヒンディー語なので言葉は通じないのですが、患者さんが見えるようになった!と喜んでくれるのは伝わってきますし、協力してくれる現地のナースやスタッフとの交流も楽しく、充実した時間が過ごせています。今年からは臨床につながる研究ができればと思い大学院に行く事を決めました。兵庫医大眼科は規模は大きくありませんが、どの分野も専門の先生がいて、なんでも相談しやすい医局です。ぜひ一緒に働いて、患者さんのよろこびを共有しましょう。
非常勤医師
中井允子先生
中井允子先生
眼科の魅力とはなんでしょう。
未熟児網膜症から100歳の白内障手術まで幅広い患者さんと触れ合うことができるところ、専門的で他科の先生が手を出せない領域であるというところ、手術だけではなく内科的治療もできるところ、腕力が必要ではないので女性医師として男性医師と対等に頑張れるところ、外傷から美容的な要素まで手術の幅が広いところ…そんなところにわたしは眼科の魅力を感じています。
今、兵庫医大の関連病院で働いていますが、兵庫医大の眼科では入局1年目は大学から始まります。大学にて専門外来への参加や手術助手につくことで、眼科の基礎を身に着けて、その後関連病院へ出向となります。関連病院では紹介が多い専門性の高い大学とは違い、プライマリーな疾患の診察ができます。また最初から最後まで責任感を持ち、成長することができます。また白内障手術をはじめ、多くの手術の執刀もできるので手技のスキルアップしながら、楽しく働いています。また研究日として、大学病院の専門外来(未熟児網膜症)を任され、大学病院での勉強会にも参加し知識を深める機会も多々あります。
ぜひ兵庫医大眼科で一緒に働きましょう。